子供の頃、今となっては何でか分からないけど、「お客様は神様です」と言う言葉が流行っていた。
そして、大学を卒業してサービス業に就職して、新入社員研修で「給料はお客様から頂いているんだぞ」と教えられ、実際にレジ打ちなんかをすると、それを実感した。
今20年が経ち、確かにこの言葉は真実だけれども、チョッと違ってきているんじゃないかと思うようになった。
それは、買いたいモノ・必要なモノがあった時代には、商売はお客様のニーズに応える、お客様主導のものであったが、モノがあふれ、モノを買うこと自体よりも、買うことによって得られる
「ワクワク感」や豊な時間を提案することが商売じゃないかと思い始めた。
それに伴い、お客様=神様と言うよりは、同じモノや経験などに
共鳴・共感する仲間ではないかと考えている。
先日ラジオを聴いていたら、ファンサービスのプロとしてプロ野球のロッテマリンズが紹介されていた。
マリンズはファンのために背番号の24番を永久欠番にして、ファンというよりもチームメートとして一緒に時間を共有することをいろいろ提案している。
マリンズのホームページを見ると、神様にと言うより仲間に
「こんな面白いことがあるんだけどどう?」と提案しているようだ。
「ワクワク感」や「心の豊かさ」を「商品」や「いろいろな体験」なんかを通じて、同じ
「ワクワクの種」を持っている人と共鳴・共感しあう。
だからやっぱり、お客様は神様じゃあなくて仲間・チームメートなんだ。