地球温暖化の驚くべき数字

たっちゃん

2007年11月28日 15:53

   7年で1~2m






先日、新聞に地球温暖化に関して、驚くべき記事が載っていた。 
モンゴルにある永久凍土の厚さが7年間で1~2mも減少しており、20年後には、観測地付近の永久凍土は完全に消滅すると予測されていた。 
これは、モンゴルの年平均気温が1940年から2004年の間に1.82℃上昇、ウランバートルでは2.31℃も上昇しており、地球温暖化の影響と考えられている。 
このまま行くと、モンゴル全土で土地の乾燥化が進んで草原が無くなって行き、住民の遊牧活動に大きな影響を与えるばかりではなく、凍土が解けると、地下に蓄えられている強力な温室効果ガスのメタンが大気中に放出され、温暖化をさらに加速させる悪循環を招く恐れも指摘されているのである。 

  3,500人







先日直撃したサイクロン「シドル」の被災者数である。
ただ、これもまだまだ増加すると考えられ、最終的には5,000~10,000人位になると予想されている。
バングラデッシュは、世界最大級のデルタ地帯で、首都のダッカは1200万人が住み、世界最高の人口密度だそうだ。
温暖化による局地的な集中豪雨によって河岸侵食が進み、洪水のたびに国土が水没し(今年7~9月の洪水で国土の40%が水没 ) 、流入・流出する貧困層の住民、いわゆる <環境難民> が年間約10万人にもなるそうだ。

  2020年 30%



先進国のCO2の排出量の削減目標だ。
この数字を達成できなければ、いま、温暖化対策に取り組まなければ、深刻な脅威にさらされる危険があるのだ。
京都議定書でも、先進国は2012年までに排出量を5%削減すると目標しているが、アメリカなど批准していない国や、インド・中国など排出量の増加している国への削減目標が定められていなかったりしているのだ。

12月3日から、インドネシアのバリ島で温暖化対策を話し合う国際会議が開かれるが、貧困国や新興国、先進国に石油産出国と、各国の立場もあり、利害関係もあり、進展は困難視されている。 
ただ、もやは個人の小さな努力のみでは解決不可能となったこの問題、今こそ、今度こそ、政治が枠組みを越えて、真剣に、真摯に取り組んでいって欲しい。

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