今、
写経がブームになっているようだ。
般若心経の解説本が出版され、雑誌などでも特集が組まれたり、「
ニンテンドーDS」でも体験ソフトが発売されている。
また、先日TVを見ていたら、「メリージェーン」の「つのだ☆ひろ」が、般若心経をゴスペル風に歌っていた。
お寺などで催される「写経法会」でも、若年層の参加者が多いそうだ。
「一字一仏」
一つ一つの文字に仏がいると考えて、心を込めて大切に丁寧に書き写す、それが写経の魅力なようだ。
般若心経はお釈迦様が開いた仏教の最も重要な教えである
「空」について、わずか
262文字で表している、まさに仏教の真髄だ。
「千の風になって」の訳者新井満さんによれば、
「空」とは、変化すること。あらゆる存在は変化して滅びると言うのが
<色即是空>で、でも滅びたままではなく、変化してまた生まれ変わる。それが
<空即是色>なのだそうだ。
つまり、般若心経の「空哲学」には、<滅び>と<再生>、この表裏の関係にある真理が根本にあるということだ。
心を澄まし、四季の変化を感じて、慌ただしい日常からの解脱を試みる。
たまにはそんな休日があってもいい。
