
今朝ラジオでいい話を聞いた。
作詞家 阿久悠さんの甲子園にまつわる話で・・・
彼が学生の頃、親父さんといさかいになり、カッとした彼、
親父さんの大切にしていたガラスの小瓶の中の砂を庭に撒いてしまったそうだ。
それは、親父さんの大切な思い出の砂、そう、
<甲子園の砂> だったのだ。
後で、「これは大変なことをしてしまった」 と、怒られるのを覚悟で打ち明けると、
親父さん、怒りもせずに、ポツリ・・・
「それ、お前にあげるよ。
中身の大切なものは自分で探すんだな」 と彼に言ったそうだ。
阿久悠さん、そのガラスの小瓶を今でも大切にとってあるそうだ。
まだ中身は何も入っていないままで・・・。
いい親子関係、粋な教育、寡黙な親父、感受性鋭い息子。
素敵な煌めく詩をいくつも世に送り出してきた彼の創作の原点を見た思いがした。