8歳のときに事故で亡くした父親のいる空を見上げて勇気をもらっていると言う。

彼女はこの1年間何度も空を見上げたことだろう。
不振の最中にオリンピック代表に選出され、世間の批判的な声を耳にし、オリンピックでも15位と惨敗。
弱冠18歳の少女にとってはとっても辛い日々だったろう。

天才的な後輩のきらびやかな登場もあり、舞台から遠のく。
わずか18歳で引退さえも考えなければならない状況。 酷だ。
こんな状況をわずか1年余りで自らの力で克服した
舞姫 安藤美姫さん。
現代的高校生のイメージがあったが、その成長ぶりには感涙する。
惨敗したトリノ五輪も
「周りから見たらダメな試合だったけど、自分には良い経験だったし、成長過程でもあったし、いけないところにも気付けた。本当に良い試合だったと今は思える」 と振り返る。

そして
「トリノのときは気持ちがスケートに向いていなかった。選手としての意識が甘かったと思う。また、自分に足りなかったのは日本代表としての意識」 とも。
アスリートとしてよりも、一人の人間としての美しさでキラキラしている。


インタビューなんかを見ても、受け答えに真剣だし、相手の言葉をしっかりと受け止めている。

常に真剣で100%でぶつかっている感じを受ける。

肩を脱臼しても最後まで滑り続けた姿は今でも胸に残っている。
そんな素敵な彼女の座右の銘が
「辛いときは空を見て・・・」 だそうだ。
これからも彼女の素敵な成長を見られることだろう。
お父さん、支えてあげてください。
そして、成長を微笑で受け止めてあげてください。
