誠実なカエル

身の回りの小さな変化というものは、わかりにくいものである。
それは、我々人間は、環境の変化に適応する能力が相当高いからだ。
ただ、この優れた能力が仇となりかけているような気がする。 icon07

以前本で読んだ話だが・・・
ビーカーを二つ用意して、それぞれに水とカエルを入れる。
一つのビーカーはゆっくりと加熱する。 icon08
もう一つのビーカーは、バーナーの火を強くして、一気に湯を沸かすような状態にする。 icon15
ゆっくり加熱したほうのカエルは、1日に1度というような変化なら温度の変化にどんどん適応していくそうだ。
一方、一気に加熱したほうのカエルは、熱いので、当然跳び出して逃げてしまう。
このカエルは、急激な環境の変化を拒否したために、命が助かったのである。 icon26

さて、ゆっくりと加熱したほうのカエルは、とうとう生存能力が届かない水温になり、そのときには体力を使い果たして、水を蹴って跳び出す力が無くなり、煮えてしまうのだ。 icon08

この、誠実なカエルこそ、地球温暖化の中にある我々なのである、と。
地球温暖化に伴う環境変化は、つまり、このゆっくりと加熱されているビーカーの水と同じなのだ。
我々の五感では捉え難いものなのである。
ただ、ようやく、この誠実なカエルも、自分たちの置かれた状況に気づきはじめた・・・。

環境適応能力や、科学の力を慢心することなく、違う意味で <誠実> に、物事を感じていかねば。

誠実なカエル


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