今、ふたたび、燃え上がる読書魂

たっちゃん

2007年12月11日 14:08

最近、スポーツ中継が熱を帯びてますね。 
野球以外は、一部マニアのみしか見られていなかったりしたスポーツが、今では、若い女性に至るまで、と言うか、若い女性が熱狂的なサポーターになったりしていますよね・・・、TVでも中継され、大変な人気を博している。 
昨夜のFIFAのクラブカップにしても、北京五輪の野球代表選考大会にしても、すごい熱狂ぶりで、スポーツ紙のみならず、ワイドショーに至るまで取材対象になっている。 
昔大選手だったおじいさんの表面的な話や、根性論ばかりだった解説や評論も、選手の人物像や、数々のエピソード・時には行き過ぎたプライベートの情報まで、幅の広い取材による情報が増えている。 
そんな現状にちょっぴり辟易したのか、最近、彼の徹底的な取材と、冷静な分析、その分析結果を書くような簡潔で判りやすい文体やコメントが恋しくなっている。 
彼とは、20年ほど前に、残念ながら若くして亡くなられた、スポーツノンフィクションライターの草分け 「山際淳司氏」  だ。
高校のとき、NHK の 「若い広場」 や 「サンデースポーツ」   での彼を見て、その優しい語り口、スポーツや選手に対する温かな眼差し、出すぎず昂ぶらず、引っ込みすぎない彼の態度に共感を覚え、彼の著書を全部一気に読破した。 
そんなときに、彼は突然急逝したのだ。 
これから、もっともっと、彼の作品を、と期待していたのに・・・。
彼の死後、ワールドカップが行われたり、各種スポーツが盛り上がりを見せているが、彼が生きていたら、どんなスポーツエッセイを書いていただろうか?
熱を帯びた、情熱が伝わってくるような濃い実況・解説・評論・エッセイも良いが、心地良い、そよ風のような涼しいモノも見てみたい。 


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