クリスマスは苦しみます
あ~、今日は12月23日なんですね。
と、一息つける位の余裕のあるこの2~3年。
以前の会社に勤めているときは、日本にいても、いなくても、12月は休み無し。
12月22~24日は、ほとんど24時間勤務。できるのは、駐車場の車か、社員食堂での仮眠だけ、と言う状態だった。
まあ、1年で1番のかきいれどき、ここで売上を稼がなければ・・・、という業界だったので仕方ないと覚悟していた、と言うより、そういう状態に慣れっこになっていたんだが・・・。
それ位重要なクリスマス・年末商戦なんだが、どうしても引っかかる・・・・(すいません、これ以上は言えません)、商習慣があったんです。
「販売協力数」
従業員全員(アルバイト・パートさんも含めて)が、クリスマス・年末商戦の商品を、職位に応じて販売しなければいけないんです、そう、いわゆる
「ノルマ」。でも、露骨に 「ノルマ」 と言うと聞こえが悪いため、「販売協力数」 と呼ばれていたんです。
退職間際のときは、クリスマス○ー○、わかりますよね 、60個、その他の商品にも当然協力数がありました。
12月休みが無い中、コレだけの数を知り合いに当たって販売するのも大変だけど、集金がもっと大変だったんです。まあ、知り合いも数年たてば、「はい、今年もまたね」 と言って協力してくれ、前金で支払ってもらってましたが、そうじゃないと、年を越して、一応失礼じゃないように鏡開きが済んでから集金してました、が、実は販売金額が12月分の給料天引きだったので、ちょっとがんばったときには、12月の給与を超えてしまって、「さあ、大変! 」 てこともあったんです。
おまけに、海外勤務のときも、海外にまでこの協力数が来て、「売ってもいいけど、どうやって配達してくれんの?」 なんて、笑い話にもならないことがありました。
まあ、何処の会社でも、大概 「ノルマ」 と言うものはあると思うけど、こうやって売上を無理矢理水増しすることが、昨今の粉飾決算や、嘘のまかり通る体質、いろいろな偽装の直接的な原因や温床になっていると思う。
「ノルマ」 でもってがんばる気持ちを起させたり、全社団結の気風を作ったり、新たな需要を掘り起こしたり、新しいビジネスチャンスを掴んだり・・・、と、良い面もあり、100%悪風だとは言えない部分もあるが、「日本人の特質」 におんぶにだっこのこの商習慣は、やはり、悪習だと断言できると思う。
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