今朝新聞の記事にビックリした。
作詞家 阿久悠さんが亡くなられた。 70歳だ。

前日に阿久悠さんのことをブログに書いたばかりだったので・・・。
日本人で彼の作品に影響を受けなかった人はいないんじゃないだろうか。
勇気・感動・艶・人生観・優しさ・旅情・・・。
光る言葉で表現し、日本人の心の琴線に触れる作品を数多く残された。
<ふたりでドアを閉めて 二人で名前消して
その時こころは何かを話すだろう> (また逢う日まで)
小さい自分には意味は良くわからなかったが、メロデイとともに
心地よさを感じた記憶がある。
<ああ今夜だけ ああ今夜だけ もう どうにもとまらない> (どうにもとまらない)
初めて
大人のお色気を感じた幼い頃でした。
<あなたが好き 死ぬほど好き この愛受け止めて欲しいよ> (恋のダイヤル6700)
同年代の女の子に
胸キュンとした。 声がハスキーで可愛らしかったなあ。
<誰のために咲いたの それはあなたのためよ> (ひまわり娘)
初めてアイドルを好きになったきっかけの歌です。
<あなたは すっかり 疲れてしまい
生きてることさえ 嫌だと泣いた・・・
時の過ぎゆくままに この身をまかせ
男と女が 漂いながら・・> (時の過ぎゆくままに)
けだるい大人の感じと
男の色気を感じていたのかな? 妙に好きな歌でした。
<ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部 私たち これから いいところ> (ペッパー警部)
鮮烈! 可愛い! 色っぽい!スケベっぽい!本当にショッキングでした。

浜松西武の公開スタジオによく見に行きました。
<上野発の夜行列車 降りたときから
青森駅は雪の中> (津軽海峡冬景色)
大学のとき一人旅で北海道に行った時、本当にこの歌詞のままだったので驚きました。
<お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい
女は無口なひとがいい 灯りはぼんやりともりゃいい> (舟歌)
恐らく史上最高に近い見事な描写力。
無駄が一切無い。 感服!
<もしもピアノが弾けたなら
思いのすべてを歌にして 君に聞かせることだろう>(もしもピアノが弾けたなら)
<人は人と別れて 後で何を思う・・・
私の心が空ならば 必ず真白な鳥が飛ぶ> (鳥の詩)
人を本当に好きになって、悲しく別れたときに、よく唄いました、風呂の中で・・・。
「男は優しくったっていいんだ」
<北国の空の下 流れる雲遙か 時に人恋しく> (熱き心に)
<1日2杯の酒を飲み 肴は特にこだわらず・・・
目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめ続ける 時代遅れの男になりたい> (時代遅れ)
生き方を決定づけられた詩でした。
本当に人生のいろいろな場面であなたの詩は心に刻み込まれました。
<あなたの逢えて良かった あなたには希望の匂いがする
つまづいて 傷ついて 泣き叫んでも
爽やかな希望の 匂いがする
町は今 眠りの中
あの鐘を鳴らすのはあなた
人は皆 悩みの中
あの鐘を鳴らすのはあなた> (あの鐘を鳴らすのはあなた)