おどろおどろしくも、妖しく、美しい

おどろおどろしくも、妖しく、美しい

震えた。 icon08
息を忘れた。 icon06
固唾をのんだ。 icon23

風呂上りに、今日の猛烈な残暑から生き返るべく扇風機の元、涼んでいた。
新聞を片目に見ながら、テレビを見て釘付けになった。 icon06

歌舞伎役者の 市川春猿さんが、芥川龍之介の 「地獄変」 を朗読していた。
この名作と言うか、怖ろしい物語を、見事なまでに演じきっていた。 icon22
歌舞伎役者の凄みと言うか、奥の深さというか、表現力の豊かさに吸い込まれた。

おどろおどろしくも、妖しく、美しい物語。
あの、ゴールデンタイムに大丈夫かと言うようなおぞましい物語。

臨場感を盛り上げる影絵のような映像。
抑えた音響効果。
時に抜く出演者の真剣な表情。

しかし、芥川の巧みな物語の運びも、番組の怖ろしさを盛り上げる演出も、今日の 春猿 さんには遠く及ばない。
まさに琵琶法師の謡を聞く様だった。icon22
一幕の歌舞伎を見た様だった。 icon21
銀幕に映える1作の映画を見た様だ。 icon24

残暑厳しい夜に、一陣の風が吹いたような瞬間だった。 icon15


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この記事へのコメント
これぞ名人芸!と唸らされる出会い、本当に
ありますよね。滅多にありませんが!
それを体験すると、人間の奥深さにただ感心
してしまいます。
どこまで可能性があるのですかね人間って・・・
Posted by pontaro at 2007年09月18日 01:03
名人芸・職人技ってまだ残っているんですね。
日本は芸事ではやはり良い伝統・文化が奇跡的に残っているんでしょう。
こういう煌めく瞬間をたくさん持ちたいですね。
Posted by たっちゃん at 2007年09月18日 22:40
私も子供と一緒に見ました。

思わず息をのみました。
すごかったですね~

たっちゃんさん。
具合は如何ですか?
どうぞ早く楽になりますように。
Posted by sweetkanasweetkana at 2007年09月20日 07:59
Kanaさんも見ましたか。
怖さと、美しさに本当に息をするのも忘れました。
バラエティの春猿さんしか知らなかったので、さすがに歌舞伎役者と唸りました。
良いものを見ました。

火曜日には首に300Kg位の重量を感じましたが、現在は80Kg位です。
若干回復気味。
速く軽くなれ!

ご心配をお掛けします。
Posted by たっちゃん at 2007年09月20日 23:13
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