「何と気持ちの良い青年だろう」

数週間前、TVで初めてこの青年を見たとき、思わず声に出してしまった。

実際には35歳だそうだから、青年じゃないかもしれないが、青年らしさが溢れている。
俳優 関口知弘さん。 関口宏さんの息子さん。
現在、NHKの
「中国鉄道大紀行・秋の旅」 で、一筆書きの最長片道ルート(19,000km)で中国全土を巡る旅をやっている。
この番組、紀行番組なので、列車の情景や、中国の大きな風景や、そこに暮らす人々の暮らしや、遺跡の紹介が中心になっているのだが、何と言っても、彼の魅力が番組に
潤いを与えている。
寝起きのボサボサ頭での登場は毎度で、大きな欠伸、眠そうな眼なんていうのはしょっちゅうである。
歩き方も、まさに旅人が彷徨っている雰囲気で、見ているこちらが心配になるほどだ。

人の良さそうな話し方や、人の話を真剣に聞いているさまは、何か
懐かしい日本人のかおりがする。

「青年は荒野をめざす」 的な、青年らしい瑞々しい好奇心や感受性が心に滲みる。
「あ~、自分も昔はこんな風だったなあ・・・。」 と、感慨深くなる。
いや、今も、そしていつまでも、こんな青年らしさを残しておきたい
「何と気持ちの良い青年だろう」
そう、出会った人たちに思いを捧げられる人でありたい。 