小さい時、その意味は解らなかった。
ただ、何となく、
イロッポイ歌だとは感じていた。
やっぱり自分たちの世代にとって、この人といえばこの歌だろう。
かすかな記憶だが、その鮮烈さは残っている。
超・長寿番組の看板スター <林家木久蔵師匠>
この度、落語界初の、親子W襲名披露。

木久蔵の名を息子さんに継ぎ、自らは初代林家木久扇に。
さすが、落語界きっての
アイデアマン。
停滞気味の落語界を盛り上げる
演出家。
よく知られているが、この木久扇師匠、さすがの芸達者だ。
「笑点」では、役回りになりきってとぼけているが、奥が深い人だ。
「木久蔵ラーメン」 は番組でもよく紹介と言うか、悪口されるので有名だ。
たしか、スペインのバルセロナか何処かにもあったと記憶している。
<日本ラーメン党の会長>だったと思う。
「笑点」でも、このあたりの話が出ると、絶対に笑える。
またの顔は
日本画家。
よく「笑点」のカレンダーになっているが、色使い鮮やかな見事な錦絵を描かれる。
絵からは昭和の懐かしくも、美しい雰囲気があふれ出す。
以前、TVでスケッチされているところを見たが、真剣そのものだ。
「笑点」の「木久ちゃん」というよりも、立派な日本画家の先生だ。
またの顔は、
昭和芸能史の語り部。
師匠の「林家彦六」の語り口を真似て生涯を語ったり、往年の大スター長谷川和夫や大河内傳次郎・嵐勘寿郎を真似ての昭和芸能の語りは、そのスターを知らない自分でさえも、思わず引き込まれるほど面白い。
その口調には、昭和と言う時代や、キラ星のスターに対する愛情を感じる。
まさに、片岡千恵蔵じゃ無いけど
「ある時は○○、またある時は●●、而してその実態は 木久ちゃん」 てな感じ。

八面六臂の活躍だ。
まさに、「芸能人」と呼ぶに相応しい芸達者だ。
そんな師匠、普段はとても恥ずかしがり屋で、深めの帽子をかぶって見つからないように歩いてるらしい。

このいろいろなギャップが人間味を醸し出すのだろう。
息子さん共々、よりいっそうの活躍を期待します。
